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食物に含まれる不消化な成分は古代ギリシア時代から知られていましたが、1953年、イギリスのヒプスレーによって初めて『食物繊維(dietary fiber)』という言葉が使われました。
その後1960年代に入ってから、アフリカで医療活動をしていた医師達によって、西欧諸国に多く見られる大腸疾患などの病気がアフリカで少ないのは食生活の違いが原因ではないか(特に、食品に含まれる不消化な成分が重要である)と考えられ、更に研究が進みました。
1972年にイギリス人医師バーキット博士が発表した論文によると、アフリカの原住民は食物繊維の摂取量が多く、1日の便の量は約500gで、欧米人の便の量は1日100g程度であると言われています。
また、食物通過時間(食べ物が口に入ってから便として出てくるまでの時間)は、糞便量が多くなるほど短くなるとされ、アフリカ人の食物通過時間は30~40時間程であるのに対し、イギリス人では100時間を超えるケースもあるとされています。
この研究結果は、食物繊維の摂取量と大腸疾患の発生に強い相関関係があることを示しています。日本でも本格的な研究が行われるようになったのは1970年代に入ってからのことです。
このように食物繊維とは、存在の歴史自体は古いものの研究の歴史はまだ浅く、解明されていない部分の多い分野でもあります。
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